9月の非農業部門雇用者数(NFP)の発表の前、主要通貨ペアが調整ムードに入っている。NFP統計は8月実績を上回る可能性が高いが、失業率については労働時間に大きな変動がないことから、横ばいとなる見込み。
NFP統計は予想を下回る際、更なる
米ドル安を予想。好材料が既に市場に織り込んでいるが、大幅に増加するNFPと縮小する失業率が出た場合は、ドルの反発動きが期待できる。米政府の16日間の閉鎖の影響を受けて
米ドル指数は下落し79.46をつけた。
米ドル指数
弱みの雇用統計の場合は、緩和縮小の数カ月先送りの可能性が高まっており、リスク選好の回復と強化につながる可能性がある。そうなると、円高(
円対ドル)が進むと見込んでいる。
豪ドル・米ドル相場は、0.99まで上昇する可能性があるので買いのチャンスとして見られる。
強みの雇用統計が出たら、
米ドルは全通貨に対し上昇すると予想。この場合、
ユーロ・米ドルと
豪ドル・米ドル相場の売りが良いチャンスだと思われる。雇用統計の発表が大きなサプライズにならない場合は、現在のトレンドが継続すると見込む。