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ドル上昇、バーナンキFRB議長がQE3を示唆せず - 9.9 日

欧米の中央銀行総裁がいずれも悪化しつつある経済見通しの改善に向けた支援策の実施を示唆しなかったことを受け、ドルが上昇した。ユーロがドルに対して2カ月ぶりの安値を更新した一方で、ドルはスイスフランに対し3カ月以上ぶりの高値をつけるとともに円に対しても上伸した。 米連邦準備制度理事会のバーナンキ議長は米東部時間8日午後の講演で、ほとんど目新しい発言はしなかったが、議長が新たな刺激策の導入に触れなかっただけでドルが日中高値を更新するのには十分だった。FRB関係者らは景気回復支援のための手段をいくつか検討しているが、バーナンキ議長の講演では全く詳細は語られなかった。追加量的緩和、すなわち「量的緩和第3弾(QE3)」と称される新たな債券買入政策が、最も直接的かつ影響力のある刺激策になる可能性が高く、実施されればドルを押し下げるのはほぼ確かだろう。バーナンキ議長はこの日、FRBは低迷の続く米経済に追加支援を提供するための手段を複数備えていると述べたが、FRBがそれらを使う準備を進めているかについては言及しなかった。議長の発言は、大きな注目を集めた先月のワイオミング州ジャクソンホールでの講演と同じような内容だった。 バーナンキ議長の講演前に、すでにドルは特にユーロに対し上昇していた。議長の講演に先立ち、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁がユーロ圏の問題の多くを認める様子を見せつつも今後の利下げを示唆しなかったことを受け、ユーロは下落した。ECBは2011年の成長率見通しを1.5%〜2.3%から1.4%〜1.8%に下方修正し、利上げの可能性は後退した。トレーダーらが米経済の低迷に不安を抱くなか、ユーロはここ数週間1.45ドル近くで推移していたが、そうした不安よりもユーロ圏の債務懸念の方が強くなり始めているようだ。
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