パウエル議長がインフレリスクを警告、市場は下落、金は過去最高値付近 - 9.25 日

パウエル議長が積極的な金融緩和のシグナルを回避したことを受け、ライブドルインデックスは1週間近くぶりの安値を付けた後、97.36と小幅上昇した。ユーロ/米ドルは0.1%下落して1.1800、ポンド/米ドルも0.1%下落して1.3510となった。円は下落し、米ドル/円は0.2%上昇して147.88となった。

オーストラリアでは、総合インフレ率が予想を上回り、豪ドル/米ドルは0.3%上昇して0.6620となった。これは、オーストラリア準備銀行（RBB）の今後の政策決定を複雑化させる要因となった。一方、ニュージーランドドルは、アンナ・ブレマン氏が次期中央銀行総裁に指名されたことを受け、堅調に推移した。

パウエル議長が株式のバリュエーションはかなり高い水準にあると述べたことを受け、アジア株はウォール街に追随して下落した。日本の日経平均株価は0.33%下落、オーストラリアのASX 200指数は0.61%下落、韓国のKOSPI指数は0.11%下落した。

しかし、ウクライナに対するNATO支援への米国のコミットメントを受け、ソウルの防衛関連株は好調に推移した。

香港のハンセン指数は横ばいだったが、アリババは新しいAIモデルを発表し、人工知能への投資拡大を示唆したことで6%以上急伸した。米国では、S&P 500指数は0.55%下落、ナスダックは1%近く下落、ダウ平均株価は0.19%下落し、ハイテク株が下げを主導した。

米国の原油在庫が予想以上に減少し、クルド人からの輸出再開に向けた合意が行き詰まったことを受け、原油価格は上昇を続けた。ブレント原油は0.4%上昇して67.88ドル、WTI原油は0.4%上昇して63.68ドルとなった。API（原油価格指数）は、米国の原油在庫が382万バレル減少したと発表し、予想を上回った。

米国がロシアに対するより厳しい措置を示唆し、モスクワがディーゼル輸出を制限する可能性があるとの報道もあり、地政学リスクも支援材料となった。

BTC/USDは2週間ぶりの安値に下落した後、0.5%上昇して112,628ドルまで上昇しました。パウエル議長の発言はFRBの10月の政策決定に対する不確実性を高め、リスク資産への圧力が続いています。

ETH/USDは4,200ドルを上回る水準を維持するのに苦戦し、主要移動平均線を下回って推移しています。4,125ドルを下回れば、イーサリアムは4,000ドル、あるいは3,880ドルの水準まで押し上げられる可能性がありますが、4,315ドルを上抜ければ、4,450ドルから4,550ドルへの回復が期待されます。