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ドルが対円で1カ月ぶり安値、米緩和継続観測や株安-97円後半 | 7/26 日 - 7.26 日
ドルが対円で1カ月ぶり安値へ下落。あすから開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にした米金融緩和継続観測からのドル売り圧力に加え、日本株の大幅下落を背景にリスク回避に伴う円買いの動きも強まっている。
ドル・円相場は早朝に1ドル=98円台を割り込んだ後、いったん98円台前半まで戻す場面も見られたが、ドル売り・円買い圧力が根強く、午前11時すぎには97円64銭と6月27日以来のドル安値を付けた。午後2時5分現在は97円81銭前後。
ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.32ドル台後半と、前週末に付けた6月20日以来のドル安値(1.3297ドル)付近でドルの上値が重い展開。一方、株安を背景に円は主要通貨に対してほぼ全面高となっており、ユーロ・円相場は1ユーロ=130円台から一時、129円77銭と2週間ぶりの水準までユーロ安・円高が進んだ。同時刻現在は129円87銭前後となっている。
米ウォールストリート・ジャーナル紙は先週、30、31日開催のFOMCで債券購入プログラムの現状維持を決定する可能性が高いと報じた。また、利上げを急いでいないことを市場に理解させるため、フォワードガイダンスについて議論する可能性があると報じた。
FOMCのほかにも、米国では今週、4-6月の国内総生産(GDP)や7月の供給管理協会(ISM)製造業景況指数など経済指標の発表が相次ぐ。中でも最大の注目は2日発表の7月の雇用統計で、米金融緩和の先行きを占う手掛かりとなる。 米商品先物取引委員会(CFTC)によると、シカゴマーカンタイル取引所(CME)国際通貨市場(IMM)で、ドル・円先物取引非商業部の円 の売り越し幅は23日時点で8万7496枚と前週(16日時点)の8万5762枚から拡大し、5月以来の高水準となった。